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ビジネスメールの基本マナー

メールを送る際の注意点


送信側・受信側の環境が違うと、メールが開けない、文字化けする、添付ファイルが開けない、などの問題が発生することがあります。
そういった事態を防ぐために、次のことに気をつけましょう。

メール形式

メール形式には「テキスト形式」と「HTML形式」があります。
HTML形式は、強調部分を太字にする、あるいは色を変えるなどの編集ができますが、ウィルス感染の危険性があることから、相手がHTMLメールの受信を許可していない場合があります。
特に、社外へのメールはテキスト形式で送るのが望ましいです。
▼テキスト形式
▼HTML形式

使えない文字

@、 鰍ネどの囲み文字、Iなどのローマ数字などは機種依存文字で、相手の環境によって正しく表示されず文字化けしてしまいます。また、半角カナも文字化けする場合があります。機種依存文字や半角カナ文字は使わないようにしましょう。

添付ファイル

◎送る前にウィルスチェックをしましょう
あなたの会社のウィルス対策が万全であっても、万が一ということがあります。

◎添付ファイルは1〜2MBまでに収めましょう
重いファイルは相手先のサーバーに負荷をかけるだけでなく、重すぎて届かないこともあります。重いファイルは、ファイル転送サービスなどを利用すると便利です。

◎相手が開けるファイル形式で送りましょう
特殊なソフトのファイルや、バージョンの違いで相手方でファイルが開けないことがあります。たとえば、Microsoft® Office 2007以上のファイルは、2003以前のバージョンでは開けません(マイクロソフトから配布されている互換機能パックをインストールすることで開くことはできます)。

◎機密情報にはパスワードをかけましょう
添付ファイルにパスワードをかけ、パスワードは別メールで通知します。また、メール本文でも「機密情報」であることを明記します。

読みやすいメールのポイント


テキストメールの場合、文字の大きさを変えたり、図を入れたり、といったレイアウト編集ができません。
こみいった説明を単調な文字だけでしようとすると、長く理解しにくい文章になってしまうことがあります。要件をわかりやすく伝えるには、書き方に工夫が必要です。

◎要件は簡潔に書く
だらだらと長い文章は読みにくいばかりか、重要な点が見落とされる可能性があります。簡潔に、見やすく書くことを心がけましょう。

・ 長くても4〜5行ごとに空白行を入れる
・ 記号を用いて見出しや強調点を目立たせる
・ ポイントは箇条書きにする

など工夫してください。
▼読みにくいメール
▼読みやすいメール
◎結論は最初に書く
必ず伝えたい重要なことは、はじめに書いておきましょう。
そのメールが長かったら、最後まできっちり読んでもらえないかもしれません。また、「結局何が言いたいのか」が明確に伝わらないこともあるからです。

◎1通のメールに複数の要素を入れない
同じ相手に伝えることだからといって、複数の要件を1通のメールに書いてしまうと、どちらかが忘れられる場合があります。
ひとつめの要件を読んだ時点で「要件は伝わった」と受け手側は思い、続きがあることに気づかない、あるいは、ふたつめの要件に気がいってしまって、ひとつ目のことを忘れてしまう、ということもままあります。
よって、1通のメールはひとつの要件で完結させる、という配慮が必要です。

重要・急ぎのメール


毎日何通ものメールが流れてくると、件名を見て、重要でないと判断されたメールは後回しにされたり、ともするとそのまま忘れ去られてしまうことがあります。
そうならないように、まずは件名をみて「重要だ」「急ぎの用件だ」と伝える必要があります。

◎件名でアピール
メールが重要であるかそうでないかは、件名で判断されます。
件名にはできるだけ具体的な内容を入れ、特に重要な情報や急ぎの情報は、冒頭に【重要】、【至急】などの文字を入れると目に入りやすくなります。
例)【重要】2012/7/20会議資料:「○○」について

◎対応、返信が必要な場合は期限を明記
相手に何かを依頼したり、返信を求める場合は、その期限を書いておきます。
特に緊急を要する場合、「至急」と書いても、どのくらい急ぎなのか相手にはわかりません。期日(時間まで)は忘れずに書きましょう。

メールは大変便利なツールですので、日々送信・受信するメールは増えてきます。
便利といっても、そのメールの処理で時間をとられすぎるのでは元も子もありません。
送る側は「できるだけ簡潔にわかりやすく」、受信側は「優先順位を意識して」効率的なメール・コミュニケーションを実践してください。

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